チャビ監督、バルセロナ解任の違約金放棄はスタッフへの全額補償と引き換えか | ラ・リーガ
チャビ・エルナンデス監督が、バルセロナに対してスタッフへの補償を行うよう釘を刺したようだ。スペイン『アス』が報じた。 24日に今季限りでのバルセロナ指揮官解任が発表されたチャビ監督。同監督は当初、今季限りでの退任を発表していたが、ジョアン・ラポルタ会著の慰留によって撤回し、一時は続投する運びに。しかしその後、クラブの財政難による補強の困難さを指摘し、一転して解任されることとなった。 解任発表直後の会見にて、チャビ監督は「1ユーロだって受け取る考えはなかった。会長はそのことを知っている。私が契約した金は、次の監督のために使ってもらうつもりだった」と発言。契約が1年間残っていたため、契約解除による違約金1200万ユーロ(約20億円)を受け取る権利を有していたが、愛するクラブのためにこれを放棄する意思を表明している。 一方で、チャビ監督は8人の主要コーチングスタッフに支えられており、内7名は前の職場であるアル・サッド指揮官時代からのメンバーとのこと。チャビ監督が自身への違約金を放棄した裏には、同じく2025年夏まで契約を残していたスタッフへの全額補償を確約したうえで、円満に別れを告げたい意図があったようだ。 チャビ監督の契約解除時の違約金破棄は、スタッフが完全に守られることと引き換えになるという。費用は約300万ユーロ(約5.1億円)程度であり、受け入れられなければならない額だと考えていることも伝えられている。 チャビ監督の後任として、ハンジ・フリック氏との2年契約が近づいているとされるバルセロナ。財政面に関する話題が注目を浴びている中、新シーズンに向けた動きにも注目が集まっている。
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