日本ハムの20歳右腕・福島がプロ初登板初先発で5回2失点5Kと大器の片りん
◇パ・リーグ 日本ハム4-4ソフトバンク(2024年4月17日 エスコンF) かつて、新庄監督が日本ハムでの日本球界復帰を決めたのが2003年。その年に生まれた20歳の新星が堂々たる1軍デビューを果たした。3月に支配下登録された福島が17日のソフトバンク戦でプロ初登板初先発。勝利こそ付かなかったが、強力打線を相手に5回4安打2失点に封じた。 「中学、高校でずっとテレビで見ていた選手。怖かったですけど、びびってもしょうがない」。初回こそ2死から3安打を浴びて2点を先制されたが、2回以降は最速151キロの直球にスライダーを織り交ぜて1安打。球界を代表する強打者たちにも臆することなく、懸命に腕を振って立ち向かった。 八戸西では3年選抜に出場も、調査書が届いたのは日本ハムを含む数球団のみ。大学進学も検討していたが、白井康勝担当スカウトが「手足が長いのにフィールディングが良かった。この子は成長すれば、指に掛かったボールを投げる」と素質を感じ、育成1位指名。高卒3年目で期待に応える成長を遂げてみせた。 試合後、新庄監督も「たいしたもんですよ。期待が持てる投球をしてくれたので、次も行ってもらいます」と、次回登板も約束した。「楽しかったです」と笑った福島。青森から羽ばたいた20歳がプロの第一歩を踏み出した。(清藤 駿太)