山口市消防団のロゴ誕生 県内消防団で初 組織の一体感、認知度アップへ[山口県]
山口市消防本部は、市消防団のロゴを作成した。県内の消防団では初めての取り組みとみられ、ロゴ入りの団員Tシャツを作ったり、名刺、広報活動などで活用したりして消防団組織の一体感を高めるとともに、火災や自然災害などから地域を守る活動をPRする。 消防団は、自らが住んでいたり働いたりしている地域を火災や風水害、地震などの災害から守るため地域住民によって組織される消防機関。多くの団員が本業を持つ傍ら、消防団員として活動。山口市では、女性や学生も団員として広報啓発活動や避難所設営の支援などで活躍している。 市消防本部警防課によると、こうした市消防団の認知度向上を図り、より多くの人たちに消防団の存在と活動に理解を深めてもらおうと、シンボルとなるロゴを団員や学生消防団が在籍する大学、短大から募集した。25点の応募があり、山口芸術短期大2年、田村砂羽さんの作品を最優秀賞としてロゴに決定した。 田村さんは、ヒーロー戦隊のような動きや正義感をイメージしてデザインし、文字は読みやすい太字で、青とオレンジの2色で団員の二面性を表現。それぞれが仕事をしている普段の姿を青色、傍らで団員として活動する姿をオレンジ色で表した。災害時の冷静な対応を青色に、熱い心をオレンジ色に込めたという。モノクロバージョンもある。 同課の消防団担当職員は「ロゴにより団員の一体感を醸成することで、よりいっそう市民の暮らしの安心安全が高まれば」と期待する。