市がインバウンド対応のデジタル地図運用開始、スマホ一つで市内の観光情報網羅【山口】
山口市は、スマートフォンなどで利用できるデジタル観光マップの運用を開始した。米有力紙の特集「今年行くべき52カ所」に選ばれたことから、観光情報の入手の利便性を高め、歴史や温泉など観光資源豊かな市のまち歩きを後押しする。 米有力紙で取り上げられた国宝瑠璃光寺五重塔、洞春寺、商店街のかんたろうおでんやログコーヒーロースターズなど計16カ所の主要スポット、日帰り温泉をまとめた地図を閲覧できる。観光循環タクシーの停留所の地図には時刻表も掲載。英語表記に対応し、インバウンド(訪日外国人旅行者)にも配慮している。 JR山口駅を出発して中心商店街や龍福寺を経由して香山公園に向かう中心部おすすめ散策など三つのモデルコースも用意。ランチや土産など目的別の検索機能も備えている。随時、情報を更新していく。 観光案内所などで配布しているチラシに掲載された2次元コードからリンクして利用できる。事業委託先は山口観光コンベンション協会で予算は550万円。 市観光交流課の風間康聖主事は「山口カレンダーなど既存のデジタルコンテンツと組み合わせてもいい。まち歩きを楽しんで市のさまざまな魅力に触れてもらえれば」と利用を呼び掛けている。