【バレー】ヴィクトリーナ姫路が無敗でV2優勝。MVPにモクシー・チャッチュオン。仲間の思いを繋いだ田中咲希が会見で涙
バレーボール2023-24 V.LEAGUE DIVISION2 WOMEN(V2女子)はさわやかアリーナ(静岡県)にてファイナルを開催。 レギュラーラウンド首位、18戦無敗のヴィクトリーナ姫路とレギュラーラウンド2位のルートインホテルズ ブリリアントアリーズが対戦し、3-0で姫路が勝利した。 姫路は今季のV2女子において無敗優勝を成し遂げた。 姫路はレギュラーラウンドで失ったセットがわずか1。そのセットを奪取したのがルートインだったが、今季3度目の対決は姫路の完勝に終わった。 ルートインはエース村山美佳、気鋭のミドル山村涼香のスパイク、元KUROBE主将の舛田紗淑のサーブなどで姫路に対抗するが、肉薄はすれども姫路の牙城を崩しきれない。前日の群馬戦で14本決めたブロックも今日は0本に終わった。 姫路は日本代表の井上愛里沙が18得点、宮部藍梨が13得点、タイ代表のモクシー・チャッチュオンが16得点と役者がそろい踏み。 オポジットの田中咲希も第2セットまでのアタック決定率が8割を超える活躍で優勝に貢献した。 圧倒的な強さを見せた今季の姫路。 現日本代表、代表経験者を多数抱え、選手層の厚さはV1の上位にも引けを取らない。 とはいえ、華やかな大型補強の陰には出場機会を失った選手も多くいる。 その中でチーム最古参の田中咲希はオポジットのレギュラーポジションを確保し、新しいメンバーとこれまでのメンバーを繋ぐ役割を果たしてきた。入団時より高い能力を発揮していた田中だが、これまでのシーズンは同ポジションに外国籍選手が入ることも多く、本人の好不調に関わらずスターターから外れることもあった。 しかし今季はほとんどの試合にスタメン出場し、プレーヤーとしてもキャリアハイといえる活躍ぶりだった。 試合後の会見で田中は時折声を詰まらせながら、ここまでの思いを語った。 「経験のある選手が来てくれた心強さはある。でも(V2に)落ちてしまった中で、一番そのことに思いが強い選手たちがチームに残ってくれている。コートに立つ以上、自分がその選手たちの分もしっかりやり切りたいという気持ちがあった。残ってくれたメンバーの後押しもあって、今日はチーム一丸となって戦うことができた」 すでに確定している各個人賞に加え、以下の受賞者が決まった。 優勝監督賞 セリンジャー・アヴィタル(姫路) 最高殊勲選手賞 モクシー・チャッチュオン(姫路) 敢闘賞 村山美佳(ルートイン) 最優秀新人賞 早川京美(浜松) ワンシーズン戦い抜いた全ての選手、スタッフに心から拍手を送りたい。