チェコ外相、欧州の結束訴え 訪日前にサイバー協力期待
【プラハ共同】チェコのリパフスキー外相は、ロシアのウクライナ侵攻から今月24日で2年となるのを前に共同通信の単独インタビューに応じ「欧州の安全保障は一つしかない」と結束の重要性を強調、軍事を含めたウクライナ支援継続を訴えた。2月末から訪日予定で、日本とのサイバー分野での協力に期待を示した。 昨年3月の岸田文雄首相のウクライナ訪問に触れ、日本の支援を評価した。日本のNATO首脳会議などへの参加を歓迎し、サイバー攻撃やハイブリッド攻撃を含む「世界的な脅威」に協力して対応していきたいとの考えを示した。インタビューは首都プラハで8日に実施した。 ロシアの「帝国主義」が世界的な安全保障危機を引き起こしていると批判。ロシア寄りの姿勢を示すハンガリーともNATOやEUレベルで「詳細に協議」していると説明した。 11月の米大統領選で、共和党候補が勝利すれば安全保障で欧州への圧力が強まる可能性があり、備える必要があると強調した。共和党の候補指名獲得が有力視されるトランプ前大統領は在任中、NATOと溝を深めた。