「恐喝で数千万円の利益」「最初は匂わせ投稿」Z李が逮捕で話題…暴露系SNSマフィアの「ヤバすぎる稼ぎ方」
「Z李」逮捕
ネット界の「超大物」が捕まって、知られざる犯罪グループの存在が明らかになりつつある。 【一覧】えっ、こんなに…ヤバすぎる「炎上」リスト 11月14日、警視庁暴力団対策課は会社役員の田記正規容疑者(43歳)や澤口孝侑容疑者(38歳)ら計5人を住居侵入の疑いで逮捕したと発表した。 「田記容疑者らは'22年11月、40代の男性宅に無断で侵入した容疑がかかっています。彼らはSNS上で『Z李』という名前で活動し、フォロワー数90万人以上の有名アカウントを運営。公営ギャンブルの予想を行う傍ら、有名人や企業のスキャンダルを投稿する暴露系インフルエンサーとしても人気を博しています」(全国紙社会部記者) 匿名アカウント「Z李」とはいかなるグループだったのか。関係者が語る。 「主にアカウントを運営していたのは田記容疑者と澤口容疑者の2人。田記容疑者が投稿に関して指示を出し、澤口容疑者が実務を担っていた。田記容疑者の許可がなければ投稿が一切できない仕組みになっています」
情報社会を利用する「SNSマフィア」
警視庁は田記容疑者らがSNSを通じて脅迫行為を行うトクリュウの疑いがあるとして捜査を進めるというが、その背景にあるのが「SNSマフィア」と呼ばれる恐喝グループの存在だ。別の暴露系アカウントを運営するグループの一人が語る。 「ターゲットは企業から個人まで様々で、彼らが知られたくないような情報をSNS上で暴露する。基本的に同じ内容のタレコミが5件以上集まると信憑性が高いと判断し、裏取りを進めていく」 その手口はデジタル時代を象徴する代物だ。運営者の一人が続ける。 「まず暴露を匂わせるような投稿をした上で相手側に接触。『バラされたくなければカネを払え』と秘匿性の高いメッセージアプリで交渉を進め、大金を脅し取る。この一回のやりとりで数千万を稼ぐこともある」 情報社会を利用したアウトローたち。本格的な摘発が急がれる。 「週刊現代」2024年11月30日号より
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