８番ティーショットを放つ石川遼（カメラ・今西　淳）

◆男子プロゴルフツアー　三井住友ＶＩＳＡ太平洋マスターズ　第１日（７日、静岡・太平洋Ｃ御殿場Ｃ＝７２６２ヤード、パー７０） 　大会３勝の石川遼（カシオ）は５バーディー、１ボギーの６６で回り、首位と２打差４位と好発進とした。「自分なりにはできていないところもあるが、最近の中では良かったラウンドだと思う」と納得の表情を見せた。 　平日にも関わらず、４０３０人のギャラリーが足を運んだこの日。スタートの１０番でフェアウェーバンカーからの第２打がショートしたが、寄せてパーをセーブした。いきなりのナイスパーに観客から大きな拍手が起きた。１１番では２打目をピン左１メートルにつけ、バーディー先行。１７番でも伸ばし、１８番パー５では、第２打をグリーン左手前の花道に運んだ。本来はその先のバンカーを狙っていたが、「あそこに止まったのはラッキー」と前向きに捉え、３０ヤードのアプローチはカップの右縁をかすめた。タップインバーディーとし、前半だけで３つ伸ばした。最終９番では唯一ボギーをたたいたもの、大会史上最多の４勝へ向け上々の滑り出しとした。 　予選ラウンドは賞金ランク首位の平田憲聖、昨年大会覇者の今平周吾とのラウンド。「本当にうまい２人で、いい緊張感もあった。三者三様のプレーだったんじゃないかな。実力者の２人と楽しいラウンドができた」と時折、談笑しながらリラックスした雰囲気でコースを回った。「スコアやマネジメント、自分のメンタルの保ち方は良かった」と収穫を得た一日。節目のツアー２０勝目を得意な御殿場で目指す。