フジ“月9”のピンチはまだまだ続く!? 史上最低視聴率記録更新
■シニア層からもウケが良かった『半沢』、『ミタ』… さらに、こう続ける。「昨今、高視聴率を記録したドラマは『半沢直樹』しかり、『家政婦のミタ』しかり、『あまちゃん』しかり、40代以上のシニア層からもヒキの強い作品ばかりです。若者のテレビ離れが進む中、たとえ“月9”ブランドといえども、作品のメインターゲットを若年層からシフトする、あるいは上の年齢層まで広げる時期に来ているのかもしれません。『極悪がんぼ』は、恋愛ストーリーを主軸とした従来の“月9”と比べると毛色が違う作品のようにも思われがちですが、人気コミックを原作にしていることなどを鑑みれば、若年層をメインターゲットにしているという点は変わっていません。テレビ以上に若者離れが深刻な雑誌業界では、すでに以前から週刊誌や実話誌を中心に『懐かしの○○』といった懐古的な企画や健康特集など年配層に向けた誌面作りを強化する動きもありますしね」(三杉氏)。 時代の流れとともに、かつて隆盛を極めた“月9”ドラマの在り方も変わってきているのかもしれない。 (文責/JAPAN芸能カルチャー研究所)