フジ“月9”のピンチはまだまだ続く!? 史上最低視聴率記録更新
■フジテレビに対する風当たりが強い 「主演の尾野さんがどうこうとか、作品がどうこうというよりも、正直、最近のうちに対する風当たりはかなり厳しい。良い作品を作っても、『フジだから見ない』なんて声がインターネット上にあふれていますからね。『笑っていいとも!』の特番での“奇跡の共演”が話題を集めて、多少は風向きが変わるかなとも思ったのですが、追い風にはなりませんでした」と苦笑まじりにボヤくのは前出の同局関係者。 ■昨今の“月9”ドラマは苦戦続き 一方で、“月9”ドラマを取り巻く状況の変化を理由に挙げるのは、芸能評論家の三杉武氏だ。“月9”ドラマといえば、「極悪がんぼ」に限らず、昨年以降に放送された作品を見てみると、13年4月から放送された福山雅治主演の「ガリレオ(第2シーズン)」こそ平均視聴率19.9%を記録したが、13年1月スタートの「ビブリア古書堂の事件手帖」が11.3%、13年7月スタートの「SUMMER NUDE」が12.7%、13年10月スタートの「海の上の診療所」が11.4%、今年1月スタートの「失恋ショコラティエ」が12.3%と総じて苦戦傾向にあることに言及。 そのうえで、「かつてフジの“月9”ドラマといえば、“トレンディー感”で10代後半から20代、30代前半の男女、とくに若年層の女性をメインターゲットに高い人気を集めたわけですが、かつての最大の市場だった前述の年齢層の人たちがインターネットの普及や娯楽の多様化などで、以前ほどテレビ番組に関心を持たなくなっています。そうした中、制作サイドもなんとか若い人たちに目を向けてもらおうと、若年層にウケの良い人気漫画や人気小説をドラマの原作にするなど色々と趣向を凝らしていますが、残念ながら成果はあまり見られていません。とくにゴールデンタイムのドラマは放送時間帯の関係もあり、苦戦傾向にありますね。『極悪がんぼ』に関しては、内容自体は別に悪くないですし、これが深夜枠での放送ならば評価も変わっていたのではないでしょうか」。