「ボコボコ」にされた球場で ソフトバンク杉山一樹が続ける〝思い出〟の塗り替え作業
◆日本生命セ・パ交流戦 中日2―3ソフトバンク(4日、バンテリンドーム) ソフトバンクの杉山一樹投手(26)が今季2勝目を挙げた。8回に4番手で登板し、1回無安打無失点。強力救援陣の一角として申し分ない活躍を続ける右腕が今季、続けているある「作業」がある。 ■中日移籍のあの人が古巣ナインと再会【写真】 「僕の場合、どこの球場でもボコボコに打たれている経験があるんで」 2022年のバンテリンドームでの記憶は〝悪夢〟だ。6月5日の中日戦に先発したが、初回に3失点するなど6回8安打5失点。試合をつくることができなかった。この年は結局、1勝3敗、防御率6・80。悪いことばかりだったあの時以来のマウンド。懸ける思いは強かった。 「今年に関しては、ZOZOで抑えて、エスコン抑えて。京セラはまだ投げていないですけど。ベルーナも抑えているし。球場来たときに、そういう(悪い)思い出はあるんですけど、少しずつ払拭していけたらいいですね」 救援に専念する今季は17試合で防御率1・00。かつて「ボコボコ」にされたビジター球場では無失点が続いている。残すは京セラドームだけ。つらい思い出はもう、過去のものとなりつつある。(鬼塚淳乃介)
西日本新聞社