勝村「現状のガンバレ☆プロレス最高のカードだと思っています」

王座戦で激突する王者・勝村と石井

　3月いっぱいでCyberFightから独立して新体制となったガンバレ☆プロレスが4月3日、東京・千代田区の神田明神文化交流館で記者会見を行った。第1弾興行（27日、東京・北沢タウンホール）のメインイベントが、勝村周一朗（王者）vs石井慧介（挑戦者）によるスピリット・オブ・ガンバレ（SOG）世界無差別級王座戦に決まり、両者が火花を散らした。 【動画】勝村周一朗と石井慧介がSOG世界無差別級王座会見で火花 　三島通義社長によると「新体制となり、ガンバレ☆プロレスの戦いをどう伝えていくか」を協議した結果、この王座戦が決まったという。 　王者の勝村は「三島さんが言ってくれた通り、現状のガンバレ☆プロレス最高のカードだと思っています。このカードで、これからのガンプロを占うと言うか、このカードを見せることで、“新生ガンプロ最高だな”という試合をしたいと思っています。ちょっと個人的になんですけど、北沢タウンホールかって、昨日考えていた時に、ふと思い出したんですけど。僕、総合格闘技デビューが1999年4月7日、北沢タウンホールなんですよ。なので、この試合は自分のなかでは勝村周一朗25周年記念試合だなと思っています。そういう色んな最高の環境が揃ったなかでの試合なので、必ずベルトを防衛して、ずっと二冠王のままガンプロを僕が引っ張っていきたいと思っています」と王座死守宣言。 　挑戦者の石井は「まずタイトルマッチ、このカードを指名してくれたことをうれしく思います。光栄です。そして先ほど意気込みでも言ったんですけど、早速クリーンナップを打つチャンスが来た。いや4番を打つチャンスが来たと思うので、このチャンスはモノにしたいですね。そして勝村さんに関してなんですけど、初対戦が2017年。最初のシングルマッチが2018年。そこから、まさかこんなに深い関係になると思いませんでした。その2018年から2019年にかけて、3度インディージュニアのタイトル戦でシングルマッチを行って。その時にもしかしたらお互いのなかで、もうシングルマッチしばらくやらなくてもいいかなと。もしかしたらもうやらなくていいかなという気持ちもあったかもしれないんですけど。そこから4年半以上経って、これがベストのタイミングでの4度目のシングルマッチになると思っているんで。過去の対戦成績は2勝1敗で自分がリートしてるので、3勝1敗にしたいと思います」とベルト獲りを誓った。 　石井は昨年5月5日、後楽園ホール以来、1年ぶりの同王座挑戦となるが、「元はこのベルトに関して初代王者にこだわってきて。そこが届かなくて。一回燃え尽きそうになったんですけど、去年渡瀬（瑞基）に挑戦して、その時にも敗れてしまって大変悔しい思いをしたんですけど。その時に、よりこのベルトを巻きたいという気持ちが強くなったんで。そして、王者・勝村周一朗の防衛ロードを見てきて、ますます欲しくなってきてるんで、燃えています」と意気込んだ。 「現在の石井選手をどう見ているか？」と問われた勝村は「石井とはホントに、いいライバルだなと思ってます。ガンプロのカード編成って、こう色んな組み合わせで所属同士が闘ったり組んだりするんですけど、多分去年、俺は石井と1回も組んでないんじゃないかなというぐらい、組むことがほぼなくて、当たることのほうが多くって。その度に刺激をもらってるし、正直石井慧介相手だと遠慮がいらないんですよね。リミッターぶっ壊せるんで。石井も多分そう思って、スゲー技バンバンやってくるんで。もうやってて楽しくてしょうがないんですよ。それをホントに4年ぶりにシングルでできるというので楽しみですね」とニヤリ。 　かつてインディージュニア王座を石井と争っていた当時の勝村は現在のファイトスタイルと違うが、勝村は「4年前はまだ格闘技色が濃かったと思うんですよ。一番悩んでいた時期だと思うんですね。格闘家としてプロレスをやるのか、プロレスラーになるのか。今はこの間のこのベルトを獲った木高イサミ戦で自分では確信したんですよね。これが自分のスタイルだって。格闘技出身のプロレスラー勝村周一朗としてのスタイルが、自分のなかででき上がったと思っているんで。もうホントに、プロレスラー勝村周一朗として、石井慧介と戦いたいと思っています」と話した。 「スプリング・ブレイカーズ2024」 日時：4月27日（土）18時　 会場：東京・北沢タウンホール ▼タッグマッチ 渡瀬瑞基＆中村宗達　vs　前口太尊＆岡田剛史 ▼シングルマッチ 和田拓也　vs　冨永真一郎 ▼ミックスト6人タッグマッチ レッカ＆まなせゆうな＆YuuRI　VS　藤田ミノル＆ウナギ・サヤカ＆HARUKAZE ▼タッグマッチ 大家健＆阿部史典　vs　今成夢人＆高岩竜一 ▼スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級選手権 【王者】勝村周一朗　vs　石井慧介【挑戦者】 ※第6代王者が3度目の防衛戦 〈写真提供：ガンバレ☆プロレス〉