「今の若い選手達は焦っている」岡崎慎司が語る、試合に出られない時に大切な『自分を極める』感覚
「今の若い選手たちは、焦っている選手が多い」
「今の若い選手たちみんなに言えることかはわからないんですが、焦っている選手たちが多い気がしています」 声の主は岡崎慎司。 日本代表FWとして通算119試合に出場し、50得点を挙げたストライカーだ。2011年にドイツ・ブンデスリーガのシュツットガルトへ移籍を果たすと、その後マインツで2シーズン活躍し、プレミアリーグのレスターへ移籍。クラブ創設132年で初のプレミアリーグ優勝メンバーの一員となった岡崎は、ミラクル・レスターの歴史的偉業に貢献した一人として、今もファンから最大限のリスペクトを受けている。レスターの後はスペインのウエスカ、カルタヘナでプレーをし、現在はベルギーリーグ1部のシントトロイデンで2シーズン目を迎えている。 輝かしい戦績を重ねている岡崎だが、なかなか出場できない苦悩の時代もあっただけに、その言葉には重みがある。 「俺も例えばシュツットガルトでプレーしていたときとか、焦っている時期はありました。焦ること自体は大事だと思うんです。でもそれより大事なのは、『いかにチームメイトや監督を認めさせることができるのかを考えられるか』だと思うんですよ。 今の選手たちは、ステップアップするために、早く結果を出さなきゃいけないって考えがちだと思うんです。でもそうではなくて、今いる場所で、自分が周りを認めさせるにはどうしたらいい?ということを常に考えてやることが必要だと思うんです。 そうすれば、仮に試合に出られなかったとしても、じゃあ次の練習でもっとこういうことを意識して、こういうところをアピールして監督に認めさせようとか、具体的な目標を見つけることができる。最近の子たちを見ていると、試合に出る出ない、結果を出した出さないで一喜一憂しすぎる選手が多いなと感じています。 まずは今いるチーム、今いる環境で何をすべきかに集中して、焦りすぎずに取り組む。そうすれば、自然と後からいろんなことがついてくるはずだと思います」