「松本人志」地上波復帰のカギは「記者会見」を開けるかどうか 「たけし」FRIDAY襲撃事件の会見との“違い”とは
復帰はテレビで
昨年12月27日発売の週刊文春が松本の性加害疑惑について報じると、彼が所属する吉本興業は即日、《当該事実は一切なく、本件記事は本件タレントの社会的評価を著しく低下させ、その名誉を毀損する》《今後、法的措置を検討していく》と反論した。 翌28日、松本は自身のXに《いつ辞めても良いと思ってたんやけど…/やる気が出てきたなぁ~。》とポスト。 年が明けて1月8日、吉本興業は松本の芸能活動休止を発表し、松本はXに《事実無根なので闘いまーす。》と訴訟を宣言。 1月22日、松本は個人で週刊文集の発行元である文藝春秋などを提訴した。裁判は短くても2~3年はかかるとみられたが、法廷で争うこともなく1年も経たずに終結したわけだ。 「これで終結と考える人は少ないのではないでしょうか。各スポーツ紙は、訴訟の取り下げは松本さんが年明けには芸能活動を再開させたいと望んだためと報じていますが、まだ禊は済んでいないと思う人も多いはずです」 業界の反応はどうなのだろう。 「出演休止中のレギュラー番組のスタッフは、復帰に向けて動き出しているとも聞きます」 一説には12月に放送予定の「M-1グランプリ」(テレビ朝日)で復帰という声もある。 「復帰戦でいきなり漫才の審査というのは、1年近く休んでいたのでキツいと思います。やはり復帰は年明けとみるのが現実的でしょう」 なんばグランド花月の舞台で復帰とも。 「現実的であり、やりやすいこともあるでしょう。ただ、松本さんが望んでいるのはあくまでも地上波テレビでの完全復帰だと思います。YouTubeや配信番組でもないはずです」 どの番組なら復帰できるだろうか。
会見で禊
「可能性があるのは『ガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ)か『水曜日のダウンタウン』(TBS)ではないでしょうか。どちらも松本さんの復帰を“ネタ”にすることが可能な番組ですし、『ガキ使』は今もエンドクレジットのトップに《企画構成・松本人志》と表記しています。『水ダウ』は過去の松本さんの映像を積極的に使い、番組公式サイトのトップ画像を松本さん本人の顔写真に戻したりしています。どちらも松本さんの復帰を待ち望んでいる番組です」 そうはいっても、番組のスポンサーは復帰を許すだろうか。 「非常に厳しいというのが正直なところです。スポンサーの意向が障害になるレギュラー番組は多いでしょう。そのスポンサー対策として、松本さんに“記者会見”を望む声は少なくありません。というのも、記者会見が禊になる可能性が高いからです」 今のところ会見の予定はないという。 「訴訟の取り下げにあたり、文春との間で『今後この件については公の場で言及しない』などの約束を交わしている可能性があります。そうなると会見は難しいでしょう。一方、業界では、会見を開いて謝罪や反省、真意などを語ることで、スポンサーや世間への説明責任を果たしたと理解され、復帰の目途がつくと考えられています」 会見で「不快な思いをされた方がいるとしたら……」と発言したら、スポンサーはもちろん世間も納得はしないだろう。 「反感を買って、かえって復帰に支障を来す可能性もあります。松本さんの場合は会見が開きにくいというのが本音です。かつてのビートたけしさんのように、記者会見ができればいいとは思いますが……」