4分の1の店が復活した商店街「一度はピリオドを打たれた」立ち上がった店主らの想いは…能登半島地震で被害
北陸放送
能登半島地震の影響で今も多くの店が休業を余儀なくされている穴水町の商店街。 かつての街並みを取り戻すため、今、復興に向け動き出しています。 【写真を見る】4分の1の店が復活した商店街「一度はピリオドを打たれた」立ち上がった店主らの想いは…能登半島地震で被害 先月7日、地震で大きな被害を受けた穴水町の商店街は、倒壊した家屋が道を塞ぎ、ほとんどの店が休業していました。 穴水商店振興会 吉村扶佐司会長(先月7日) 「後継者がいなくて困ったなという話で過ぎてきたわけだが、ピリオドを打つような感じがするな」 ■1か月以上が経ち…見えてきた明るい兆し あれから1か月。地震発生当時塞がっていた商店街の前の通りは、がれきが除けられ、車が通れるようになっていました。 被害の跡は今なお色濃く残っていますが、一方で明るい兆しも。 穴水商店振興会 吉村扶佐司会長 「みんな少しずつ店を開けるようになって、少しにぎやかになってきたかなと」 ■商店街の一部の店が再開 「ゆっくりできるスペースを」 今月12日、商店街にある町唯一のパン店BakeryH&Mが、断水の解消を受け、およそ1か月ぶりに店を再開しました。 訪れていた地元の客に話を聞くと… パンを買いに来た客 「地震の後で商店街も結構潰れたところが多いので、こうやってパンとかやってくれてうれしいです」 「楽しみに来ました。すごく種類多くて喜んでいます」 BakeryH&M 橋本明美代表 「初日は20種類くらいだったけど、ちょっとずつ増やして。おいしいパンを食べていただきたいし、カレーパンとか温かい間に提供することもできるので」 今も厳しい状況に置かれている地域の人たちにと、息抜きができる空間を提供します。 BakeryH&M 橋本明美代表 「食べるところも広げたので、ここに座って食べていただいたり。避難所ばかりだと息が詰まるので、町に出てきてちょっとゆっくりできるスペースをもっと広げていきたい」 ■「店をオープンして元気な姿を見せたい」常連客と再会 商店街にある菓子店、お菓子工房Hanonも、地震で店の中の道具に被害が出ましたが、町を元気づけたいという一心で再開の準備を進めていました。