4分の1の店が復活した商店街「一度はピリオドを打たれた」立ち上がった店主らの想いは…能登半島地震で被害
お菓子工房Hanon滝川若葉さん 「店をオープンして元気な姿を見せたいかなと思って」 今月19日、店を開くと最初にやって来たのは常連客の女性。 常連客 「またこの光景が見られるとは」 滝川若葉さん 「久しぶりですね、2か月ぶり」 常連客 「店のことで苦労しているんじゃないかなと思っていたので、(以前と)同じ元気な声を聞けて良かったです」 苦しい状況でも周りを明るく温かくできるように。滝川さんは、復興への思いを込めたクッキーを店頭に並べることにしました。 滝川若葉代表 「少しずつだと思います。営業できているのは本当にごくわずかの店ですし、やっぱり能登全体で少しずつ力を合わせて頑張っていけたら良いと思います」 ■地域のコミュニティを支えていく商店街に 2度目の復興へ 商店街では40ほどある店のうち、およそ10の店が営業を再開。 かつて、2007年の能登半島地震で被害を受けたときも、商店街はおよそ10年後に500人規模のハロウィンパレードを開催するまで立ち直りました。 穴水商店振興会 吉村扶佐司会長 「毎年のようにみんな工夫しながら参加してくれとる、またこんな気持ちになってくれればいいな」 一度はピリオドを打たれたと話していた吉村さん。 再びの復興を目指し、賑わいを街に取り戻そうと気持ちを奮い立たせます。 穴水商店振興会 吉村扶佐司会長 「商店街は厳しい、店の経営者も高齢化しているが、客も高齢化している。でもやっぱり地域のコミュニティを支えていく商店街を何として目指して続けていきたいと思う」 ■仮設商店街の建設を 町へ要望 吉村さんは商工会として穴水町に対し町の防災広場に仮設の商店街を作ってほしいと要望を出しました。これを受け町は、経済産業省の支援で建設に向けての道筋ができたとして、仮設商店街をつくることを決めました。 大きな被害を受けた商店街ですが、前を向いて動き出しています。
北陸放送