<春に舞う・センバツ選手紹介>/16止 大阪桐蔭 平嶋桂知選手 笹井知哉選手/履正社 渡辺陽軌選手 高木大希選手 /大阪
◆大阪桐蔭 ◇両親に結果で恩返し 平嶋桂知(かいち)選手(1年) 右腕からの最速144キロで、攻めの投球ができる。高校入学後は下半身強化などを狙い、捕手の練習を開始。今冬は中村誠コーチと南川幸輝捕手(2年)と毎朝特訓し力を付けた。 親族の多くが野球経験者。自身も小学1年から始めた。東京都出身で関西での寮生活に当初は戸惑いもあった。「やるなら厳しいところで」と背中を押しつつも、寂しそうな母亜希子さんの声を聞くと、「結果で恩返しを」と気が引き締まる。 ◇相手が嫌がる打者に 笹井知哉(ともや)選手(2年) 三塁コーチを務め、脚を生かした代走での出場も多い。野球経験者で、府内の中学校長の父貴治さんと、大阪桐蔭OGの姉は、ともにバスケットボールの全国大会で優勝した。自身の全国初優勝だった昨秋の明治神宮大会は、1回戦の東邦戦の九回2死から代打で登場、敵失を誘い追加点に貢献した。今冬は「相手が嫌がる打者」を目指した。 父や、中学時代に寄り添ってくれた恩師と同じ職である中学の教員に将来は就きたい。 ◆履正社 ◇将来は野球教えたい 渡辺陽軌(はるき)選手(2年) 力のある速球と変化球の配球が優れた右投手。昨秋はベンチ入りできなかったが、下半身を強化し、「最高の準備をして」センバツに備える。侍ジャパンの精神的支柱・ダルビッシュ有投手(パドレス)に憧れる。 将来は野球を教えたい。「人に教えてもらわないと、ここまで来られなかった」と考えるからだ。練習は同級生の姿を見て自分も同じく頑張れた。「小さい子に『甲子園に行きたい』と思わせるプレーがしたい」と語る。 ◇どんな時も自信、強気 高木大希(だいき)選手(1年) 打者の手元で伸びる速球が武器の右腕。昨秋の府予選決勝・大阪桐蔭戦は九回に登板。先頭打者に二塁打を許したが、その後3人をきっちりと抑え、自信になった。だが、近畿大会準々決勝・報徳学園戦は1点を追う八回に出て4安打を浴び4失点。自分に足りない部分を考えに考え、一から体を作り直した。 「努力ほど楽しいことはない」が座右の銘。どんな時でも、自信を持ち、強気で取り組み、球速と制球力アップに努める。=おわり