【41歳で貯金4000万】お金の話題はタブーじゃなく、自分の中での貯金モチベを高めます
子育てをきっかけに、時間と家事に追われる暮らしをやめたいとミニマルな生活を始め、貯金4000万円を達成したという森秋子さん。 【画像を見る】電気を節約しなくても電気代が下げられるって一体どういうこと!?その仕組みを解説! 彼女が実践した「無理をせずにお金が貯まる」生活の知恵とヒントを自身のブログで掲載したところ、2019年に国立国会図書館のインターネット資料収集保存事業(WARP)に保存されるブログのひとつとして選ばれたんだそう。 そんな森さんが、ミニマルに豊かに暮らしていくヒントを教えてくれます。ぜひ参考にしてみてください! ■さあ、お金の話をしよう みなさんは、お金の話を普段どれくらいしていますか? 私はお金の話をするのが大好きです。お金の話をすること、お金について考えることは、人生でとても大切なことだと信じているからです。 そもそも、私は子どもの頃からよく両親とお金の話をしていました。両親もお金に対してオープンに話してくれる人たちでした。私が小学校低学年の頃は、まだボーナスが振り込みではなく、12月になると父も母も封筒を持ち帰って、入っていたお札を自分の部屋で数えていました。両親が札束を数えている姿とか、50万円ってこれくらいの厚さなんだとか、そんなことが今も記憶に残っています。 大学生のときには、父から冗談交じりに「すごくお金がかかる金食い虫だ」と言われて、学費の請求書を見せてもらったこともあります。高いといっても、そうでもないでしょう、と思いながら見たら、え、こんなに!? 学校に行くだけで100万円単位のお金がかかるんだと驚きました。 社会人になって不動産会社に勤め始めたときには、実家の値段がふと気になって両親に質問したことがあります。 両親が家を買ったのは、バブルの頃。ローンを組んでその金利を含めると、家の倍の値段を払うんだよ、という話を聞いたときはびっくりしました。親の世代とたった一世代違うだけでお金の常識が変わることも、私にとっては驚きで楽しい話でした。 ■家庭でもお金の話をオープンにする 私自身がそんな環境で育ったので、私の家庭でもお金の話をオープンにしています。夫に対しても、今月はこれくらい貯金できたよとか、コロナ禍で仕事がなくなったとしても、貯金があればしばらくは暮らせるねとか、マネーベースで話すことも多いです。 夫は、私がどれだけお金の話をしてもあまり興味を持たず、適当な相槌を打つだけですが、私はそれでもいいと思っています。夫にお金の話をしたいと思うのは、話すことで今の家計の状態を自分で確認している意味合いもあります。自分がどれだけ頑張ったのかも実感できます。こうして、毎月「今月はこれだけ貯まったよ」と報告するうちに、自分の中での貯金モチベーションがぐっと高まるのを感じられるのです。 ■お金の話題はタブーなんかじゃない 私がお金の話をする相手は、夫や子どもだけとは限りません。 友人がバイトを始めたといえば真っ先に「時給いくら?」と聞きますし、職場の人が投資をしたといえば、「詳しく教えて!」と聞いてしまいます(もちろん、お金の話が好きではなさそうだな、という人の場合は聞きませんが)。親戚や甥っ子から、家計や貯金の相談を受けることもあります。 先日、学生時代の思い出の喫茶店に夫と出向いたときには、そのお店のオーナーと、あの土地が買収されたとか、街並みが変わって売却された店もあるとか、そんな話で盛り上がりました。周りの人がお金にまつわる話を気軽にしてくれるのは、私が興味を持って前のめりで話しているからかもしれません。 世間ではお金の話をするのははしたないこと、という意識もありますが、お金の話をすることは決して悪いことではありません。 お金は暮らしそのもの。生き様そのものです。お金の使い方には、その人のポリシーや、生き様が表れると思います。 お金は愛する人のところにやってくるともいいます。 少なくとも私の場合は、子どもの頃からお金の話をオープンに聞かされてきたおかげで、私自身がお金について考える習慣が身につき、お金のことを愛せる大人になりました。そして私の子どもにも、お金のことを深く考えてみてほしい、お金のことを好きになってほしい、と思っています。 ※本記事は森 秋子著の書籍『ミニマリスト、41歳で4000万円貯める そのきっかけはシンプルに暮らすことでした。』から一部抜粋・編集しました。