早明戦は明大中野が早実を撃破…次戦準々決勝は日大豊山
◆春季東京大会▽4回戦 明大中野 3―1 早実(14日・スリーボンドスタジアム八王子) 明大中野は早実に3―1で勝利し、ベスト8に進んだ。 序盤のリードを守り切った。初回、2死一、二塁で牧田健吾(3年)の中前適時打により先制。先頭打者の田中健吾(3年)が左翼線二塁打で出塁した2回にも、計3安打で1点を加えた。さらに自慢の守備力も光った。初回、3回戦までで高校通算57本塁打を記録していた早実のプロ注目バッター・宇野真仁朗(3年)の痛烈な打球を吉田海渡遊撃手(3年)が好捕。2回には高岡珀人中堅手(3年)がライナーをダイビングキャッチする好プレーを見せた。先発の佐伯魁栄(3年)も安定した投球で上位打線が強力な早実を8回途中まで無失点に抑え、4~6回は三者凡退。2点リードで迎えた9回に、敵失も絡んで貴重な3点目を挙げた。 早明戦ということもあり、吹奏楽部が駆けつけるなどスタンドの応援も盛り上がりを見せたこの日。「応援が力になった」と感謝した岡本良雄監督は「明治は早稲田に負けちゃいけないとハッパをかけました」と、いつも以上に気合十分で臨んだ一戦であったことを明かす。佐伯と田中俐希(2年)の継投もはまり、好守連発。9回に宇野への本塁打を許したことで1失点を喫したものの、「守り勝つ。理想的な形で勝てた」とうなずいた。 先発の佐伯も「スライダーが特に良かった。ギリギリの低めを狙っていた。春はベスト8を一つの目標にしていたので達成できてうれしい」と笑顔で振り返った。明大中野がベスト8に進むのは、2015年の東東京大会以来。指揮官も「一つ壁を越えた」と胸を張り、さらなる進撃を誓った。準々決勝は、日大豊山と対戦する。(雑誌『報知高校野球』取材班)
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