（ブルームバーグ）： 英高級品メーカー、バーバリー・グループは、中国と米国での需要低迷で１－３月（第４四半期）の売上高が急減した。４－９月（会計年度上期）は厳しい状況になると警告した。

15日の発表によると１－３月期の既存店売上高は前年同期比で12％減少した。アナリスト予想にほぼ一致した。今会計年度（2024年４月－25年３月）の上半期については、卸売り売上高が約25％減少するとの見通しを示した。

高級品への需要が冷え込む中、バーバリーは立て直しを図ってきたが、実を結ぶのに時間がかかっている。１－３月はアジア太平洋地域と米州の業績が最悪で、売上高はそれぞれ17％と12％減少した。

クリエイティブディレクターのダニエル・リー氏は、ロンドンでは1890ポンド（約37万2000円）で販売されることもあるロッキングホースバッグなど、同ブランドの有名なチェック柄を強調することでバーバリーの英国ルーツに立ち返ろうとしている。しかし一部アナリストは昨年、バーバリーの価格帯はターゲットとする顧客には高過ぎると指摘した。

バーバリー株はロンドン市場の取引開始直後に一時4.2％下落した。過去１年での下落率は50％を超える。

バーバリーはグッチのオーナーである仏ケリングと並び、高級品市場の中間に位置するブランドにとって厳しい環境に苦しんでいる。

また、バーバリーは先週、ケイト・フェリー最高財務責任者（ＣＦＯ）が予定外の手術を受けて休職し、人事の問題にも直面している。

原題：Burberry Sales Tumble as UK Label Warns of Challenging Times (1)（抜粋）

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