山本由伸が抜けても安泰か?リーグ4連覇を目指すオリックスに次から次へ出てくる「剛腕候補」
注目を集めた山本由伸の移籍先はドジャースに決まった。まだMLBでは未登板にも関わらず12年総額3億2500万ドル(約460億円)で合意と投手史上最高額を勝ち取ったことも期待の現れといわれている。 【動画】見せつけたノーヒッター! 山本由伸の衝撃投球をチェック 一方で史上初となる3年連続、勝利、防御率、勝率、奪三振の投手4冠を果たした無双エースを欠く来季のオリックス投手陣はどうなるのか。 結論からいえば、そこまで心配はなさそうだ。 山本が2023シーズンで残した勝ち星は16勝(6敗)と圧倒的な数字を残した。その勝ち星をたった1人で埋めると考えると難しくなるが、チームには、すでに"ポスト山本"ともいわれる期待の新戦力が続々と出番を待っているというのだ。 その一人が椋木蓮だ。21年ドラフト1位右腕が鮮烈な印象を残したのは1年目シーズンの22年7月20日の日本ハム戦(京セラドーム)。9回二死までノーヒットピッチングを見せ、潜在能力の高さを示した。同年9月に右ひじのトミー・ジョン手術を受け今季は育成契約となったが、すでに10月のフェニックスリーグで実戦復帰を果たすなど、着々と一軍マウンドへと進んでいる。 また同じくトミー・ジョン手術組の富山凌雅にも期待がかかる。21年に中継ぎとして51試合に登板、リーグ制覇に貢献。昨年10月に左ひじにメスを入れ、2023シーズンはリハビリに努め、こちらも来季の早い段階での支配下登録を見据える。 いずれの選手も順調に調整が進めば、再び一軍マウンドでの躍動した姿が期待されている。 チームではほかにもシーズン中盤から出てきて6勝無敗、日本シリーズでも好投を見せた東晃平投手、プロ3年目にして開幕投手を務め、破竹の9勝をマーク、ダイナミックな投球で一躍その名を知らしめた山下舜平大など伸びしろを感じさせる選手が多く在籍している。 今や他球団垂涎の育成メソッドを形成しているが、その裏では選手ファーストを貫く中嶋聡監督の思いをフロントも理解し、一体となって選手の育成に取り組む姿勢も評価されている。 2022年オフも主砲の吉田正尚が海を渡り、影響が心配されていたが、頓宮裕真が初の首位打者を獲得するなど、その穴を埋める選手が出てくるのもオリックスの選手層の厚さを裏付けている。 果たしてリーグ4連覇を狙う2024シーズンで快進撃を見せる投手の顔ぶれは?ラインアップを楽しみにしたいところだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]