【幻想的】遠野の「雲海」に魅せられて 雲に覆われ波打つ景色に 県外からも多くの見物客 岩手・遠野市
TVIテレビ岩手
特集は、岩手県遠野市で見ることのできる幻想的な雲海です。雲海に魅せられ、10年に渡ってその光景を写真に収め続けている男性を取材しました。 夜明け前。辺りには靄が立ち込め幻想的な景色が広がります。遠野の街並みは雲で覆われ、一面に雲海が広がっていました。 雲海は日中と翌日の朝の気温差が10度以上あることや、よく晴れて風がないなど、様々な条件がそろうことで発生します。 波打つ景色は、まるで海の様です。日が昇ると、雲海を一目見ようと多くの人が集まりました。 埼玉からの男性「素晴らしいのが見れたね。来たかいがありました」 埼玉からの女性「最高です。光が差すところがきれいで、来たかいが本当にあった」 この日は、雲が多く青空は見えませんでしたが、雲の隙間から陽が差し込み、神々しい景色が広がりました。陽は雲海をほのかに赤く照らし、遠野の街に朝を知らせます。 雲海を写真に収める男性。遠野市在住の小林伊智郎さん60歳。釜石市出身の小林さんは、10年ほど前に友人の勧めで初めて見た雲海の景色に魅了され、そこから毎年雲海を見に来ています。そんな小林さんでもこの日の雲海は。 小林伊智郎さん 「きょうみたいなのは初めてだった。きょうは逆にすごく珍しい雲海で後光が差したような陽の灯りが見れてすごくきれいだった」 雲海は秋だけでなく、初夏にも現れるといいます。初夏は青々と生い茂る草木と美しい青空、真っ白な雲海が織りなすコントラストを一望できます。 小林伊智郎さん 「(雲海の魅力は)ここに来てみないと分からない というのがあるが、すごく自然の中にいるというか、 結構圧倒される。海外の人もここにきて、日本で一番ここが きれいだというくらい、自然景色がきれいなのが魅力」 こちらは、小林さんが最もきれいに撮影できたと胸を張る一枚です。 小林伊智郎さん 「(一番きれいだったのは)市の写真コンクールに出して表彰を受けたりしたときの写真。 日の出がきれいに撮れた写真」 小林さんはこれからもカメラを片手に雲海を撮り続けます。 小林伊智郎さん 「これからもどんどん、雲海を見て写真を撮ったり、いろんな写真を集めて過去から どんな雲海あるかなと見比べたり、そういった楽しみ方もあるかと思うのでたまに見ながら、また雲海を見にきたいと思う」 日によって異なる表情を見せる雲海。例年、11月上旬まで楽しむことができます。