消費者物価上昇率、都区部で3カ月ぶり2%台 電気・ガス代アップで
総務省が28日に発表した6月の東京都区部(23区)の消費者物価指数(速報値)は、値動きの大きい生鮮食品をのぞいた総合指数(2020年=100)が107.0となり、前年同月より2.1%上がった。上昇率は2カ月続けて拡大し、3カ月ぶりに2%台に乗った。電気代などエネルギー関連の値上がりが大きく影響した。 電気代は政府による補助の縮小が響いて、10.8%上昇した。前月も再生可能エネルギー発電促進賦課金の上乗せ額が増えたことで13.1%上がっており、2カ月連続で大幅な値上がりを記録した。6月は同じく補助が減った都市ガス代も3.8%上がり、エネルギー関連が物価全体を押し上げた。7月分は電気・ガス代の補助がなくなったため、さらに上昇する可能性がある。 一方、6月の生鮮食品もふくむ総合指数は2.3%上がった。前月は7割近く値上がりしたキャベツが16.7%の上昇に落ちついた半面、天候不順のあおりでトマトが14.2%、スイカが20.6%の値上がりを記録したことなどが響いた。
朝日新聞社