名古屋グランパス・長谷川監督、J1復帰の東京V戦 相手が3バックなら「両サイドの戦いが鍵」と警戒
名古屋グランパスは22日、東京V戦に臨む。リーグ戦での対戦は、J2だった2017年以来で、長谷川健太監督(58)にとってもJ2のG大阪を率いていた13年以来。指揮官は、生まれ変わった名門に敬意を払った上で、必勝を誓った。21日は愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで調整した。 16年ぶりに戻ってきた緑の軍団は、スターぞろいだった草創期とは別の手ごわさがある。長谷川監督は東京Vについて「ここまで見てて、コンパクトにアグレッシブに、非常にいいチームだなと。ずっと見ていたチームの1つで、参考になるぐらい。コンパクトで連動してと、素晴らしいサッカーをしている」と褒めちぎった。 特長の1つは、選手層の若さだ。第4節以降、先発したフィールド選手全員が20代。「他のクラブから獲得した有望な若手をうまく使いながら、チームを作っている」と評した通り、パリ五輪世代の世代別代表選出経験を持つFW染野、木村、MF山田は、いずれも期限付きでの獲得だ。 若いチームの中で、両サイドをこなす29歳のMF翁長を最警戒。「ワンタッチであったりとか、背後へのボールの供給っていうのは非常にセンスがある」と指摘した。神戸戦から3戦連続で3バックを採用してきており、同フォーメーションなら「両サイドの戦いが鍵を握る」とグランパスの両ウイングバックの奮闘に期待した。 長谷川監督自身としては、選手だった96年にはナビスコ杯(現ルヴァン杯)の決勝でPK戦の末初優勝。G大阪監督として対戦した13年のアウェー戦では、後半35分に雷雨で中断を挟む中、3―3の死闘を繰り広げた。「簡単なチームじゃないことは間違いないと思うので、全力で戦っていきたい」。再び始まる歴史の1ページ目を、白星で飾る。
中日スポーツ