28歳、これまで一度も「年金保険料」を払ったことがありません!「過去分」を払うと受給額はいくら増える? 20歳から支払っていた場合の金額とも比較
将来もらえる年金の金額は、支払った保険料の額で決まります。20代前半は年金保険料を払うのは無駄だと思っていても、年齢を重ねることで保険料未払いを後悔し、老後に不安を感じる人も多いのではないでしょうか? 本記事では、若いときの年金未払いが、将来もらえる年金額にどれほど影響するのかを解説します。 ▼年金機構から「差し押さえ」の手紙が届いた! 口座残高「ゼロ円」で差し押さえる財産がなければ大丈夫?
28歳から働き始めた人の年金額はいくら?
これまで年金保険料を払ってこなかった人が、28歳から年金保険料を払い始めた場合を考えてみましょう。 将来もらえる年金は厚生労働省の「公的年金シミュレーター」で試算できます。これまでの年金保険料支払い状況やこれからの働き方と予想年収を入力することで、将来もらえる年金がわかるプログラムです。今回は以下の条件で試算しました。 ●生年月日 1996年4月2日(28歳) ●20~27歳 年金保険料の支払いなし ●28~65歳 年収350万円の会社員として厚生年金保険料を支払い ●年金受給開始年齢 65歳 公的年金シミュレーターによって試算された年金額は年間143万円、月額に直すと11万9167円です。
過去の年金保険料未納は将来の年金支給額にどれほど影響する?
過去の年金未納が、将来の年金支給額にどれほど影響するのか考えてみましょう。 まずは20~27歳までは無職またはパートやアルバイト勤務で、国民年金保険料をしっかり払っていた場合を考えます。公的年金シミュレーターでの試算によると、1年間にもらえる年金額は、年間160万円、1ヶ月あたり13万3333円です。国民年金を未納とせず、きちんと納付していれば、将来もらえる年金は月額1万4166円多いことがわかります。 20~22歳は国民年金保険料を支払い、23~65歳まで年収350万円で厚生年金保険料を支払っていたパターンはどうでしょうか。つまり世間的には大学卒業する年齢から、会社員として働き始めた場合です。 同様に公的年金シミュレーターを使うと、1年間にもらえる年金額は168万円、月額は14万円と試算されます。28歳まで一切年金保険料を支払ってこなかった場合との差額は月2万833円です。 27歳まで国民年金を支払わなかった場合の影響は、決して小さくないことがわかります。