オリックス・エースの穴埋めは野手を含めた全員で【2024最新メンバーリスト】
2024年を迎え、来るシーズンに向けた各球団の新たな陣容が見えてきた。12球団の最新メンバーリストを各チームの見どころとともにお届けする。 写真=BBM ※情報は1月7日現在 【選手データ】中嶋聡 プロフィール・通算成績
【2023年成績】パ1位 86勝53敗4分、勝率.619、チーム打率.250、チーム防御率2.73 リーグ4連覇を目指すチームは発展途上。進化を続け、常に“挑戦者”として頂に立ち続けてきた姿勢は今季も変わらない。根底にはチーム内競争があるが、今季はより激しさを増すのが投手陣だ。エース・山本由伸がポスティングシステムを利用してMLB・ドジャースに移籍し、左腕・山崎福也も日本ハムにFA移籍。昨季2人で稼いだ計27勝、投球イニング294回1/3の穴埋めへ、投手陣が目の色を変える。 1人で埋まるほど穴は小さくはないのも承知の上。3年連続2ケタ勝利を挙げ、先発陣の中心となることが期待される宮城大弥は言う。 「みんなが由伸さんの枠を狙ってくる。そこに勝つという以上に、競争して一人ひとりが成長して、皆が昨年よりもプラス1、2勝していけば、結果的に穴は埋まると思うんです」 束になるのは救援も含まれる。最速が160キロに迫る新助っ人・アンドレス・マチャド、日本ハムからトレードで加入した吉田輝星、中日から現役ドラフトで移籍した鈴木博志ら、期待の新戦力も多数。高島泰都、古田島成龍、権田琉成の社会人出のルーキーも1年目から戦力として期待大だ。 一方の野手は流出なしかつ、西川龍馬が広島からFA加入。シーズン3度の打率3割を記録した巧みなバットコントロールを誇る男はチャンスメーカーにポイントゲッターと多彩な役割が可能と、打線のスケールアップが見込まれる。選手の状態や相手投手との兼ね合いで、変幻自在のオーダーを組む中嶋聡監督の采配をより生かす存在とも言え、杉本裕太郎、森友哉、頓宮裕真らを含め打線の厚みは増していく。 高山郁夫、入来祐作の両投手コーチが退団し、スカウトから牧野塁が投手コーチに転身するも、首脳陣に大きな変化はなし。中嶋監督が正式に指揮を執り4年目。「バリバリのダンゴ」と混戦を予想する指揮官は王者ではなく、挑戦者の思いを持ち続けて、21世紀初となるリーグ4連覇、そして日本一奪回を期す。