電気製品から発火に注意!許容電力超えや曲がった電源プラグで 横浜、火災の死者が過去5年で最多 目立つ住宅火災
横浜市内で今年1月から12月23日までに発生した火災による死者(放火自殺を除く)が23人(速報値)に上り、2021年の20人を上回って過去5年で最多となっていることが27日、市消防局への取材で分かった。火災の発生件数659件のうち282件は住宅火災で、その約3割は電気製品などが火元の「電気火災」という。同局は冬本番を前に、適切な使用や住宅用火災警報器などの点検・交換を呼びかけている。 同局予防課によると、今年12月23日までの速報値では、同市内で起きた火災659件のうち住宅火災が282件に上り、過去5年で最多だった21年の291件に次ぐペース。昨年1年間の火災は733件で、住宅火災は284件だった。住宅火災282件を原因別でみると、電気をエネルギーとする機器や用品、設備などが発火源の「電気火災」が94件で約3割を占める。 電気火災は直近5年間に市内で発生した住宅火災の約3~4割を占めており、同課は「身の回りで電気製品の使用が増えたことで増加傾向にある」とみる。 家庭用コンセントの許容電力(1500ワット)を超える海外製家電をテーブルタップに長時間つないだことによる出火や、電源プラグを曲がったまま使用したことで熱が生じ、絶縁部分が劣化して出火する事案などが確認されているという。
神奈川新聞社