護衛艦停泊「緊張高める」 市民団体が説明要求
石垣島の平和と自然を守る市民連絡会は3日、海上自衛隊護衛艦「いずも」の名蔵湾沖停泊に関し、市から発表がなかったとして、中山義隆市長宛てに説明を求める要請書を提出した。上原秀政共同代表らが市役所を訪れ、総務部の担当者に手渡した。 要請書では、8月31日から2日まで「いずも」が停泊したことで「最前線での戦争準備と捉えられ、軍事的緊張を高める」要因になると非難。市が発表しなかった理由と、停泊中の対応について説明を求めるとした。 上原共同代表は「市は何の反対もしないのか。石垣港が特定利用港湾に指定されたことで、軍港になったかのような印象を受ける」と指弾。 6月に市役所で行われた、石垣港の特定利用港湾指定に関する関係機関と市との意見交換会の内容を開示することも要求した。 また、防衛省が2026年度に石垣駐屯地に配備する方針を固めた電子戦部隊に関し、要請書で「電磁波を妨害する攻撃機能を持つ部隊で、軍事目標として攻撃対象にされる」と指摘。沖縄防衛局の説明内容と市長の認識を明らかにするよう求めた。 応対した棚原長武総務部長は「市長に直接(要請の)内容を伝える」とした上で、電子戦部隊の配備については「まだ何も決まっていないと説明を受けた。市民にしっかりと説明するよう、市長から防衛省に要望している」とした。 要請には市議の長浜信夫氏、井上美智子氏も同行した。