中大の佐々木琉生

◇２日　東都大学野球秋季リーグ戦　中大５―２亜大（神宮） 　プロ野球開催のため１試合のみ行われ、中大が亜大に逆転勝ちして１勝１敗とした。２点を先取された直後の５回に代打の佐々木琉生内野手（２年・健大高崎）がリーグ戦初安打となる左翼への同点２ラン。７回に敵失などで３点を勝ち越した。今秋の開幕投手だった岩城颯空投手（３年・富山商）が６回から登板し、無失点救援で逃げ切った。 　リーグ戦初安打が、チームを救う２ランとなった。中大は５回無死二塁で、代打の佐々木琉が同点弾。「こういう結果になるとは思わなかった。バントのサインで失敗した形だったので、くらいつくしかないと割り切って向かっていった」。亜大・山城の低めのフォークを引っ張った。 　開幕カードの日大との２回戦に７番・指名打者でスタメン出場し２打数ノーヒット。チームも零封負けした。「日大戦で期待にこたえられなくて悔しい気持ちがあったから打てた」。母校の健大高崎は今春センバツで優勝。一緒にやった後輩の活躍はいい刺激で「負けられないという気持ちです」と話した。 　日大戦に続いて勝ち点を落とせば優勝争いから大きく後退するところだった。４回までチャンスを生かせずに、逆にワンチャンスで先制されただけに、清水達也監督は「１点を取るまでが苦しい形になっていたので、だれかが突破口を開けばと思っていた」と殊勲の一発をほめた。