歴史的失速の広島が屈辱のBクラス確定 9月首位→Bクラスはプロ野球史上初の悪夢 敵地12連敗は66年ぶり
「ヤクルト5-3広島」(2日、神宮球場) 広島が4連敗で新井政権2年目にして初のBクラスが確定した。9月突入時に首位に立っていたチームがBクラスになるのはプロ野球史上初。歴史的な大失速に歯止めのかかることはなかった。 【写真】悩みの深さを感じさせた新井監督の表情 9月首位がまさかこんな形に 先発・床田が乱調だった。初回にオスナに適時二塁打を浴びて先制を許し、二回には引退試合の青木に安打され、サンタナに3ランを被弾。2回6安打5失点で9敗目を喫した。左腕は自身3連敗でシーズンを終えることが濃厚となった。 打線は相手先発・高橋奎二に苦戦。七回にサイスニード、石川を攻め立て、菊池の適時打で2点を返すも反撃が遅かった。 この敗戦で今季ワーストタイの借金4となり、今季のシーズン負け越しも確定した。敵地では8月29日・中日戦(バンテ)から12連敗となった。敵地12連敗は1958年以来、66年ぶりの不名誉な記録となった。 新井政権1年目の昨季は74勝65敗4分けの2位。2年目の今季はここまで66勝70敗5分け。9月突入時には今季最大の貯金14を蓄え、首位に位置づけていたが同月に歴史的な失速を見せた。同月はセ・リーグワーストタイ記録となる月間20敗を記録した。 10月に入っても、2連敗。これで9月頭から5勝22敗となった。今季は開幕ダッシュには失敗するも徐々に状態を上げていき、5月末に首位浮上。8月末には優勝マジック点灯も視野に入る状況となっていた。 しかし、9月に入り、チームは大失速。8月までは少ない得点を強力な投手陣と守備力で守り抜く野球を展開してきたが、投手陣が踏ん張れない展開が続き、打線も反発力に欠ける試合が続いた。なすすべなく2018年以来、6年ぶりのリーグ制覇は夢と散った。 新井監督は「全部を振り返るのは、あと2試合あるので。全部終わってから振り返りたい」とし、「今日もやっぱりこうやってたくさん応援しに来ていただいているので、あと残り2試合、いい試合をお見せできるように頑張りたいと思います」と語った。