初めての一人二役に挑む葵わかな「舞台は作品をみんなで作る団結感を感じられるのが魅力」
「出演が決まった時は、二役演じるということにすごくハードルの高さを感じました。一役は男性で、それも挑戦だなと。一人二役は初めての経験ですが、シェン・テが苦しんだあげくに出てくる真逆の人物、シュイ・タというギャップが、面白く映ればいいなと思います」 【写真】舞台『セツアンの善人』に出演する葵わかな 舞台『セツアンの善人』で、心優しき女性シェン・テと、彼女が生み出した架空の従兄で冷酷なシュイ・タという複雑な一人二役を演じる葵わかな。「善と悪」の対比にもなる二人だ。
エンターテインメントとしても楽しめる作品
「自分の意見を発することができる人をいい人だなと思う時もあります。遠慮して言えないことを誰かの代わりにはっきり言えるシュイ・タはカッコいいですし、尊敬します」 葵自身はどちらに共感できるか聞くと、「どちらにも共感できるのですが、シェン・テみたいに人の言うことを全部は聞いてあげられないので、どちらかというとシュイ・タかもしれないです」と語った。 ドイツの劇作家・ブレヒトの名作として知られる本作。難しそうなテーマの舞台だが、見どころは? 「見た方に何かしらの問いが残る作品です。深いテーマをいかに楽しく明るく、ポップに届けるかというのがこの作品の魅力です。音楽やキャラクターたちもユニークで、エンターテインメントとしても楽しめる作品になるにちがいないと思います」 現在、ドラマ『ブラックペアン シーズン2』や時代劇『おいち不思議がたり』にも出演中。ドラマに舞台に大活躍の彼女に舞台と映像作品の持つ魅力を聞いてみた。 「舞台は、お客さんも含めて“作品をみんなで作る”という団結感を強く感じられるのが魅力です。逆に映像は、より細かい部分まで“みんなで探して答えを見つけていく”という達成感があります。舞台や映像に限らず、広くいろいろなことに挑戦できるきっかけがあれば、挑戦するほうを選べる人間でいたいなと思います」
葵わかなへの一問一答
今、大金を手にしたら何をしたい? 「父親や姉妹、母親とそれぞれ飲みに行ったりはするのですが、家族全員そろってというのはなかなかないので、休みが合えば家族旅行とかに行きたいです」 一番のストレス発散方法は? 「お酒ですね(笑)。友達や家族と飲みに出かけていっぱいしゃべるとリフレッシュになりますし、そういう楽しみがあると思うと頑張れます! あとは、実家で猫を飼っているのですが、なかなか会えないので、時々猫カフェとか行ったりします。お酒と猫なら猫のほうが上です(笑)」 息抜き方法は? 「料理が好きで、最近は健康にも良くて美味しく食べられるスープ系をよく作ります。他には、20歳くらいからジムに行き始めて、身体を動かすことが好きになってきました。前よりは少し筋力もついてきたと思います!」