定年後は働きたくない!60歳で「リタイア」しても問題ない人の条件とは?
定年後は仕事を辞めて「趣味を存分に楽しみたい」「家族とゆっくり過ごしたい」と考えている方もいらっしゃるでしょう。 しかし実際は、定年後も仕事を続けたい方は多いようです。 そこで今回は、定年後に働きたい人、働きたくない人の割合や、その理由について調べてみました。60歳でリタイアした場合の老後生活費についてもご紹介しますので、参考にしてみてください。 ▼65歳から70歳まで「月8万円」をアルバイトで稼ぐと、年金はどれだけ増える?
定年後に働きたくない人は22.8%……働きたい人の理由は?
ディップ株式会社が実施した「定年後の就業意向・就業実態調査」によると、55~64歳の正社員1300人中、定年後は働きたくないと答えた人の割合は22.8%でした。 調査結果の内訳は以下の通りです。 ・働きたい:38.0% ・どちらかと言えば働きたい:19.8% ・どちらとも言えない:19.3% ・どちらかと言えば働きたくない:12.1% ・働きたくない:10.7% 働きたいと答えた人は半数以上を占めましたが、その理由として最も多かったのは「生計の維持のため」でした。 次に「家計を補助するため」が続き、収入にかかわる理由で働きたい人が多いことが分かります。
60歳でリタイアしても問題ない人の条件とは?
定年後に働かずに生活するためには、十分な老後資金が必要です。 公益財団法人生命保険文化センターが行った調査によると、夫婦2人で老後の生活を送るうえで必要と考えられている最低日常生活費は、月額平均23万2000円であるとのことです。 これはあくまでも必要最低限の金額で、旅行・レジャー・趣味などを楽しむためには、ゆとりを持たせる必要があります。 これを踏まえて、夫婦2人がゆとりのある老後生活を送るために必要と考える生活費を調査したところ、前述の最低日常生活費に月額平均14万8000円を上乗せして、毎月38万円という結果になりました。 毎月38万円の支出に耐えられるほどの老後資金を用意できれば、定年でリタイアして仕事をしなくても生活できるかもしれません。毎月の生活費を38万円とすると、1年間で456万円が必要です。 60歳から何歳まで生きるかによりますが、この金額を基に計算すると、以下の生活費がかかると考えられます。 ・70歳まで:4560万円 ・80歳まで:9120万円 ・90歳まで:1億3680万円 ・100歳まで:1億8240万円 生活費は、年金や貯金・退職金などから支払うことになるでしょう。 自身の年金受取額を把握して、残りの生活費を老後資金として用意できれば、定年でリタイアしても問題ないといえます。