ガールズケイリンでまたストレート代謝 わずか1年半での強制引退に先輩選手は「可哀想。アマチュア時代はタイム出ていたのに」
前橋競輪「ウィンチケットミッドナイト競輪(F2)」は19日、初日を迎える。2レースのガールズ予選1を走る中瀬由真(32歳・大阪=124期)に話を聞いた。 昨年デビューした中瀬由真。デビューしてからは未勝利で厳しい状況が続いているが、常に前を向いている。 中瀬の父・一郎さんは、2012年に引退した元競輪選手だ。記者も取材をしたことがあり、今は何をやっているのか尋ねてみると「大阪の堺市で、母親と一緒に居酒屋を経営しています。『らんぷ』と言う店名なのですが、もし良ければ行ってあげて下さい」とニコニコ。
そんな中瀬一郎さんは、前橋競輪場の開催指導員を務める櫻井紀幸と同期生。櫻井にも思い出を聞くと「中瀬一郎さんは俺より1個上かな。懐かしい名前だね。学校時代に平気で100キロのバーベルを上げていた。その娘さんが走ると言うのも感慨深いね」と笑顔を浮かべる。 ちなみに櫻井紀幸の練習グループで、先程引退した奥平彩乃さんの送別会があったそうだ。「1年半のストレートで代謝だから可哀想だった。サッカー出身でアマチュア時代はタイムも出ていたのに…。みんなで泣かそうと思ったけど、ダメでした。第2の人生を頑張って欲しいね」と、競輪界を去った後輩にエールを送った。(町田洋一)