【カペラS】注目すべきはスピードのある北米血脈 今回の登録馬をチェック!/坂上明大の重賞血統査定
配合コンサルタントとして活躍する坂上明大氏が重賞の血統傾向を徹底分析し、出走予定馬の適性を査定。スピードと機動力が求められるGⅢカペラSで注目の5頭をチェック! 【評価は★5つが満点】 ※適性評価=血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価 ※素質評価=血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価
<カペラSの血統傾向>
JRAのダート重賞では最短距離となる中山ダート1200メートルのカペラS。Storm Catやノーザンテースト、Deputy Ministerといった北米のスピード血脈の活躍が目立つ一戦で、コンパクトなコースをさばき切る機動力も求められる舞台です。
チカッパ
母ユニキャラはInto Mischief×Phone Trick×フォーティナイナーというスピード血統で、Clever Trickの4×3を持つ点が特徴的。父リアルスティールはディープインパクト系の芝中距離種牡馬ですが、本馬はStorm Catの3×5などを持つスピード増幅型の配合形です。3歳馬で負担重量58キロを背負わされる点はつらいところですが、素質や適性の面では高評価せざるを得ない一頭です。 適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★★
インビンシブルパパ
近親に2018年最優秀短距離馬ファインニードルがいる一族。Shalaa×Ghurraとヨーロッパの短距離種牡馬を重ねた芝短距離血統なだけに、芝での走りも見てみたい素質馬です。前走馬体重536キロの巨漢馬でもあり、もまれる競馬は避けたいところでしょう。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★