「なんのために支払っているかが曖昧」 アメリカのクリスマスに届く“不幸の手紙” 日本人男性が首をかしげる慣習とは
そういえば、12月になると、急にスタッフの愛想が良くなります。ドアマンはいつも以上に積極的にドアを開けるようになり、日頃はまったくあいさつをしないスタッフまでこちらに声をかけてくるから、調子がいいものです。
アメリカのチップ文化について
レストランや美容室など、アメリカではあらゆるものにチップがかかります。実際のところ、アメリカ人はどう思っているのでしょうか。 アメリカでチップの習慣が生まれたのには、歴史的な経緯があります。これまでにもチップ反対運動などが起こったものの、その都度、文化として残ってきました。しかし、最近の物価高騰と相まって「チップの額が高すぎる」とアメリカ人も悲鳴を上げており、チップ制度を廃止しようという動きもあります。 レストランなどで、クレジットカードを使用するときは「16%、18%、20%」など、3種類程度の推奨額が提示されます。そのひとつにチェックを入れ、その金額を支払うのです。 コーヒーショップなどのレジでも同様に、タッチスクリーンに推奨額が示されます。このパーセンテージが年々上がってきているのもあるのですが、反対の声が大きくなるのは、それだけが理由ではないような気がします。 本来は自発的にチップを渡すはずなのに、こういった方式だと、なんのためにチップを支払っているかが曖昧になります。ウーバーなどのアプリで支払うときもそう感じます。 日本人のおもてなしの心は、見返りを求めないといわれていますが、旅館などで良いサービスを受けたときは心づけを渡します。相手への感謝の気持ちを込めてチップを渡せるのであれば、良い慣習だとは思います。とはいえ、痛い出費ではあることに変わりはありませんが。 ※1ドル=150円で換算。
ユキ