トイレ掃除を新卒に任せる理由が分かりません。全員やれるはずですよね?
トイレ掃除を新卒だけに任せている職場も見受けられます。命じられた新卒は不満を抱き、全員やれるはずなのに理不尽だと思うこともあるでしょう。それでも、この状況を変える方法があるのか自分では分からないかもしれません。 そこで本記事では、トイレ掃除に関する上記のケースについて、妥当性の有無や改善のアプローチなどを解説します。
新卒によるトイレ掃除は妥当か?
労働契約書をチェックして、清掃業務に関する記載がなければ、トイレ掃除を拒否できる可能性があります。そう言われると、自分は清掃員ではないので断れると考える人もいるでしょう。雇用者は労働契約を締結する際、労働条件を被雇用者に明示しなければなりません。 事務職などの立場で採用されても、労働条件の中に「職場の清掃を含む」といった記載があることも多いです。他の内容が気になって見落としている可能性もあります。このような記載があれば、新卒にトイレ掃除を任せる行為自体に違法性はありません。 経験が豊富で生産性が高い社員に対し、新卒が担当できる仕事は少ないのが一般的です。そのため、利益を追求する企業の観点では、トイレ掃除を新卒に命じるという判断は妥当と見なせます。
不公平と感じる新卒にできること
企業の観点で妥当性があっても、やはり新人だけに任せるのは不公平という考え方もあります。このルールを改めてもらい、当番制への変更を希望するなら、その根拠を論理的に示すことが重要です。 単純に不満を伝えるだけでは、自分本位な新卒というイメージを与えかねません。スキルに自信があり、トイレ掃除以外に時間を回したほうが業績を伸ばせるなど、企業側のメリットに焦点を当てると変更を主張しやすくなります。また、同じ不満を持つ新卒が他にもいれば、一緒に要求したほうが耳を傾けてもらえるでしょう。 なお、新卒という理由で主張を軽視されそうなら、仲が良い先輩に相談することも一つの手です。客観的なスタンスで上司に伝えてもらうと、トイレ掃除の業務は見直しの余地があると認識されやすくなるかもしれません。