看護の道へ誓い新た 病院実習前に「戴灯式」 奄美高校衛生看護科
鹿児島県奄美市名瀬の県立奄美高校(脇浩一校長)で6日、衛生看護科の第49回「戴灯式」があった。現在は看護の現場でナースキャップが使われないため、今年は「戴帽式」から名称を改めて実施。同科2年生10人がともしびを掲げ、看護の道に進む誓いを新たにした。生徒らは8日から12月6日までの約1カ月、同市名瀬の県立大島病院と奄美病院で実習に臨む。 生徒たちは緊張した面持ちで入場。ともしびを掲げ「われは心より医師を助け、わが手に託されたる人びとの幸のために身を捧げん」などとナイチンゲール誓詞を唱えた。 脇校長は「患者さまに寄り添った丁寧な看護ができるよう、現場で多くのことを学んできてください」と激励。既に病院実習を経験した3年生が、後輩たちに体調管理と事前学習の大切さを伝え「どのような行動をしたら良かったかしっかり振り返り、自分自身で改善策を導くことが必要」と助言した。 戴灯生代表の生徒は、看護師を志した経緯や夢に向かって努力してきたことを振り返って「ここまで頑張れたのはクラスメートや家族、先生方のおかげ」と感謝を述べ、「心の届く看護ができる看護師になるため、これから先も努力を惜しまずまい進していく」と決意した。