候補の正式指名まだなのに… 米大統領選の初討論会、6月27日開催
11月の米大統領選に向けて、民主党のジョー・バイデン大統領(81)と共和党のドナルド・トランプ前大統領(77)は15日、6月27日と9月10日にテレビ討論会を開くことで合意した。共和党は7月、民主党は8月の全国大会で党候補を指名する予定で、正式決定前に大統領候補の討論会が開かれるのは異例だ。 【図表】歴代の米大統領、一番人気なのは バイデン氏の陣営が15日、6月と9月に討論会を開くことを提案し、トランプ氏もソーシャルメディアで応じる考えを示した。初回はCNNが主催し、南部ジョージア州のスタジオで、6月27日午後9時(日本時間28日午前10時)から開かれる。バイデン陣営の意向も踏まえて聴衆は入れない。 9月の討論会はABCニュースが主催する。トランプ氏は7月、8月、10月にも討論会を開き、10月は保守系のFOXニュースの主催とするよう求めているが、バイデン陣営は討論会は2回だとしている。一方、副大統領候補の討論会は、共和党大会で候補が決まった後に開かれる予定になっている。 CNNやABCは討論会について、少なくとも四つの世論調査で支持率15%以上を獲得していることや、各州で投票用紙に氏名を記載するための手続きが進んでいることを参加条件に設定。手続きが遅れている弁護士のロバート・ケネディ・ジュニア氏(70)や支持率が低い小規模政党の候補らは参加できない見通しだ。ケネディ氏はX(ツイッター)で「私の勝利を恐れて、討論会から排除しようとしている」と批判した。【ワシントン秋山信一】