「固定残業代」は就活生に悪印象? そもそもなぜ導入されているの?
固定残業代のある会社は、ブラック企業」というイメージがあるため、「待遇の良い会社で働きたい」と考えている就活生にとっては、不安を感じるケースもあります。しかし、固定残業代のある会社が必ずしもブラック企業であるとは限らないため、よく見極めることが重要です。 そこで本記事では、固定残業代が導入されている理由や固定残業代のある会社がブラックかどうか判断するポイントについて紹介します。 ▼毎日「8時50分」から朝礼が! 定時は9時だけど「残業代」は請求できる?「義務」か判断するポイントとは?
会社が固定残業代を導入する理由
会社が固定残業代を導入する理由は、主に3つ挙げられます。 ●給与計算が楽になる ●無駄な残業を抑制できる ●給与を高く提示できるので応募者を集めやすくなる まず固定残業代を導入すると、毎月の給与計算が楽になるという事務処理上のメリットがあります。また固定残業代には一定時間の残業代がすでに含まれているため、「残業代稼ぎ」を目的にした無駄な残業を抑制できる点も望ましいです。 さらに固定財業代のある会社は「基本給+固定残業代」を合わせた給与を提示でき、固定財業代がなく「基本給」しか提示していない会社よりも給与を高く見せられるため、応募者を集めやすくなるというメリットもあります。
固定残業代は就活生に悪印象になりやすい
固定残業代のある会社は毎月残業が発生することが予想されるため、就活生には悪印象を与えてしまう可能性があります。 株式会社ワークポートの「ビジネスパーソンの残業に関する意識調査」によると、残業代が出たとしても「残業をまったくしたくない人(12.2%)」と「あまりしたくない人(50.3%)」は全体の62.5%にも上り、現代人は「手当が出ても残業したくない人」が多く、残業を避ける傾向が見られます。 そのため、残業ありを前提としている固定残業代のある企業は、プライベートを重視する就活生からは敬遠されやすいでしょう。 ただし、固定残業代は実際の残業時間にかかわらず支給されるというメリットもあるため、残業をしてもよいと考えている人にとっては魅力的な条件に見えるかもしれません。