一着でデザインが七変化。液晶画面を取り入れたファッション
ウロコだけでなく大きい星もキラキラしてる! 写真加工ソフト「Photoshop(フォトショップ)」やイラスト作成ソフト「Illustrator(イラストレーター)」などでお世話になっている人も多いAdobe(アドビ)。 10月の発表会では、ソフトやアプリではなく、現実世界に存在する反射光拡散モジュール、「Project Primrose(プロジェクト・プリムローズ)」がキラキラに変化するドレスとして登壇しました。 鏡や金属板が動いているのではなく、発光しない柔軟な電気活性ポリマーの液晶画面という特殊なものだったんですよね。
N.Y.のファッションショーに登場
そのドレスが、ニューヨークで行われた「NYFW(New York Fashion Week)」でデビュー。モデルがランウェイを歩きました。 アドビとコラボレーションを果たしたのは、イギリスのデザイナーChristian Cowan。 モジュールはレーザーでカットされ、完成したドレスはこのような感じでキラキラしています。
電機工作やグラフィックの手腕も必要
ファッションの素材にはスパンコールがありますが、電気でキラキラ変化するのが最新の素材なんですね。 内側には基板やバッテリーやトランスミッターなどいろんな部品が隠されていますが、そのへんをどう処理するかもデザイナーの腕なのでしょう。 デザインには「イラストレーター」や動画制作ソフト「After Effects(アフターエフェクツ)」も必要なので、グラフィック・デザイナーとしてのスキル、または人材も必要です。 デザイン系ソフトのアドビがマテリアルを作るのも興味深いですし、ディスプレイがウェアラブルになるのもおもしろい。それにファッションに採用したデザイナーも先見の明がありますよね。 Source: YouTube, Adobe via INTERESTING ENGINEERING
岡本玄介