「キッチン・コンフィデンシャル」アンソニー・ボーディンさん伝記映画の配給権、A24が獲得へ
A24が、故アンソニー・ボーディンさんの伝記映画「トニー(原題)」の北米配給権獲得に向けて交渉を進めていることが明らかになった。「トニー(原題)」はボーディンの愛称で、彼の波乱万丈の人生を映画化するプロジェクトだ。 A24は、「ムーンライト」「レディ・バード」「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」など、話題作を次々と世に送り出している気鋭のスタジオとして知られている。映画「トニー」はStar Thrower Entertainmentが製作し、マット・ジョンソン監督がメガホンをとる。ジョンソン監督といえば、監督・共同脚本・出演を兼ねた「ブラックベリー」が高い評価を得ている。 主演は「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリデイ」でブレイクしたドミニク・セッサ。脚本はルー・ハウとトッド・バーテルズが担当し、エミリー・ローズが製作総指揮を務めている。 ボーディンさんは、1980年代から90年代にかけてマンハッタンの様々なレストランで腕をふるった。ニューヨーカー誌に寄稿したエッセイで、レストラン業界の裏側を赤裸々に暴露したノンフィクション本「キッチン・コンフィデンシャル」で一躍有名に。その後、ゲイトラベルチャンネルで放送を開始した「アンソニー 世界を喰らう」で独自の視点から世界の食文化を紹介し人気を博した。しかし2018年、フランスで自殺しているのが発見されている。