日経平均5万円も近い、株価上昇がまだ続くこれだけの理由
記録ずくめの株価上昇率
日経平均、アメリカのナスダックともに上半期で年初比3割上昇(写真:ブルームバーグ)
いよいよ7月相場入りとなった。上半期が終わって下半期入りでもある。この上半期は記録ずくめの相場だった。 アメリカではナスダック指数が今年1~6月期を通じて32%上昇した。上半期として1983年以来、40年ぶりの上昇率を記録した。日本株も負けていない。6月の日経平均株価は月間で2300円余り上昇した。5月も2000円を超える上昇で、2カ月連続の2000円幅の上昇は日経平均の算出以来初めてだ。日経平均も年初から見れば2012年8月~2013年4月以来およそ10年ぶりとなる6カ月連続の上昇となった。上半期の上昇率はナスダックにほぼ並ぶ3割弱(正確には27%)。 ここから史上最高値の3万8915円まであとどれくらい上昇すれば届くだろうか?じつはあと2割弱(正確には17%)の上昇で届く。半年で3割上げた相場である。例えばここから1年という期間を想定すれば、2割程度の上昇はじゅうぶんあり得るだろう。日経平均は史上最高値の更新を、ほぼ射程距離内に捉えたと言えるだろう。 しかし問題は、今後もこれまでのような右肩上がりの堅調相場が続いていくかである。
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広木 隆