令和ロマン 大会初の2連覇 高比良くるま「去年の倍うれしい」史上最多1万330組の頂点
漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2024」の決勝戦が22日、都内で開催され結成6年の前年王者・令和ロマンが20代目王者に輝き、大会初の2連覇を成し遂げた。史上最多エントリーとなる10330組の頂点に立ち、再度賞金1000万円を獲得した。昨年の優勝時に「次も出ます」と宣言した高比良くるま(30)は、3連覇に注目が集まる次回大会の出場へ含みを持たせた。 【写真】2人でトロフィー持って満面の笑み ピースサインで記念撮影 “王座防衛”を決めた瞬間、くるまは安堵の表情を浮かべ「去年の倍うれしいです!まじでうれしい」と絶叫。一方の松井ケムリ(31)は「悔いなくやれました!もう出たくないです!」と達成感とともに本音を吐露し、笑いを誘った。 トップバッターから優勝に突き進んだ前年に続き、またも1stラウンドではトップバッターに選出された。会場は騒然としたが、動揺は一切見せず、圧巻のしゃべくり漫才を披露し、850点の高得点を獲得。くるまは「まさか2年連続とは思わなくて、さすがに終わったと思いました」と振り返ったが、2位通過で迎えた最終決戦では、コント漫才を繰り広げて爆笑をさらい審査員9人中、5票を獲得。バッテリィズ、真空ジェシカを抑えて堂々たる連覇を達成した。 審査員を務めたアンタッチャブル・柴田英嗣から「出たくないって言ってるけど、何連覇するか楽しみ」とさらなる期待をかけられた2人。次回大会出場について聞かれると、くるまは「果たしてどうなんでしょうか」と不敵な笑み。「ラストイヤーまで後8年あるんで、いつ出てくるんだろうって恐怖で“市民”をおびえ上がらせたい」と冗談交じりに意気込み。一方のケムリは嫌々ながら「くるま君が出るって言ったら出ます」と応じていた。 ◆令和ロマン(れいわろまん)高比良くるま(たかひら・くるま=1994年9月3日生まれ、東京都出身)と松井ケムリ(まつい・けむり=1993年5月29日生まれ、神奈川県出身)のコンビ。吉本興業所属。2018年4月結成。20年NHK新人お笑い大賞優勝。23年M-1グランプリ優勝。24年第45回ABCお笑いグランプリ優勝。