石田可南子、今季ツアー初戦で6位発進「正直、でき過ぎた印象」/フジサンケイレディスクラシック
フジサンケイレディスクラシック第1日(19日、静岡・川奈ホテルGC富士C=6494ヤード、パー71)昨年のプロテストに受験9度目で合格し、今大会が今季ツアー初戦の石田可南子(29)=フリー=が3バーディー、1ボギーの69で回り、首位と2打差の6位と好発進した。竹田麗央(りお、21)=ヤマエグループHD=が67で単独首位。1打差の2位に野沢真央(27)=愛知製鋼、上野菜々子(23)=コーナン=らの4人がつけた。 29歳の石田が、今季ツアー初戦で6位発進。好結果に声を弾ませた。 「正直、でき過ぎた印象です」 欠場者が出たため、繰り上がりでの出場。午後1時7分スタートの最終組で出て2番(パー4)でボギーが先行したが、3番(パー4)ですかさずバウンスバック(すぐ後に取り返す)。その後は2バーディーを奪い、難コースでの初日を堂々の69で回った。 9度目の挑戦となった昨年11月のプロテストで悲願の合格。歓喜のあまり、うれし涙を流した。ただ、プロテスト合格を目指す過程で、新たな目標も発見していた。 「年齢を重ねるうちにプロテストが厳しくなる中、今までゴルフをやってきた経験を形に残したいと思うようになった」。23歳から地元・兵庫の練習場で週2時間のレッスンを担当。最初は練習環境を手にするための手段だったが、教える側にも興味がわいた。3年前から、ティーチングプロの資格取得にも励んできた。取得条件を満たすには最低3年が必要で、今年がその3年目。今季QTランク53位でツアーに出場するチャンスもあるが「将来は理論を教えるだけではなく、自分がやって見せられるプロになりたい」。今季は試合の日程と資格取得のための講習がかぶることもあるが、目標をぶらさずに講習を優先する予定だ。 プロテスト合格の際、生徒が涙を流して喜んでくれたというレッスンは、練習時間を確保するため2月に休止した。「試合で活躍しているところをテレビで見せて、お世話になった皆さんに恩返ししたい」。わが道を行く石田が、川奈で存在感を放つ。(鈴木和希) ■石田 可南子(いしだ・かなこ) 1994(平成6)年5月6日生まれ、29歳。兵庫県出身。11歳でゴルフを始める。大阪学院大高卒。9度目の受験だった2023年のプロテストで2位合格。今季QTランク53位。ドライバー平均飛距離は230ヤード。目標のプロは申ジエ。160センチ、57キロ。