プログラミングは誰もが当事者。保護者が知っておくべき最低限のことって?
【2:ゼロから作品を作り上げ、失敗やうまくいかない点から学ぶ体験】 本当の意味でプログラミングスキル、プログラミング的思考を身に付けようと思ったら「一機能だけ作る」といったお試しや、あらかじめ準備された教材に取り組む以上に大事なことがあります。 それは、ゼロから自分の構想を形にしてみる、失敗や壁を1つずつ乗り越えて試行錯誤から学ぶということ。人は失敗から一番学びます。 そして、プログラミングには失敗がつきもの。想定どおりに動かないなんてことはザラです。その原因を見極め、仮説を立て、プログラムを組み直していく試行錯誤のプロセスこそが、社会で活躍できる、ホンモノの力となっていくのです。 失敗をトライアンドエラーでリカバリする力が身に付けば、どんな状況にも役立つ力となるはずです。「どんどん失敗しておいで」と言えるのも、プログラミングのいいところといえるかもしれません。 【3:最新の技術・テクノロジーに触れる体験】 技術やテクノロジーは日々刻々とアップデートされていきます。突然、新しいテクノロジーが生まれることもあるでしょう。そんな社会で大切なのは、わからないなりにも、最新のテクノロジーに触れてみて、いち早く適応していく行動スタイル。 だからこそ、子どもであれ最新の技術に触れておくことが重要です。
プログラミング教室や教材を選ぶ3つの視点
プログラミング教育に興味を持っても、教材や教室が多すぎて選べない……ということもありますよね。保護者のかた自身にプログラミングの経験がないという場合はなおさらでしょう。 興味を持ち続けるために、お子さまの「楽しい」は大前提。さらに保護者のかたが「体験にとどまらず、本質的な力を付けていけるか?」を見極められると、より将来への力となります。 ぜひ、次の3点に注目してみてくださいね。 【1.カリキュラムがあり、成長イメージが示されている】 プログラミング体験で終わるか、プログラミングスキルを身に付けられるかについては短期だけでなく中長期で「カリキュラム」と「身に付く力」が設計されているかで判断できます。 ロボット教材を使った「ロボットプログラミング」や、Scratch、MOONBlockのような「ビジュアルプログラミング」を入り口として、その後、どんなカリキュラムが想定されているかをチェックしてみましょう。成長イメージを具体的に示してくれるところであれば安心です。 【2.タブレットだけでなくパソコンで取り組める】 学校でタブレットが配布されていることもあり、タブレットの使い方には慣れている子どもも多いですが、まだまだ職場の環境はパソコンが主流。複雑な作業は、タブレットでは難しい部分もあります。パソコンの使用に慣れるためにも、パソコンで取り組めるものをおすすめします。パソコンは子どもであればすぐ慣れます。むしろ、あっという間に保護者のかたを追い越していくかもしれません。 【3.子どもに寄り添った指導ができる講師】 プログラミングは、設計に悩んだり、うまく動かなかったりと壁にぶつかることが多いものです。粘り強く試行錯誤して解決していくには、伴走してくれる講師の存在が欠かせません。子どもの特性に合わせて、ゲーム性を持たせたり、一緒に寄り添って考えたり、子どもの作ったゲームで本気で遊べたり……子ども目線に立てる講師がいれば、粘り強く取り組む支えになるはずです。