あなたの労働価値は年3%ずつ下がっていく…転職で「給料が上がる人」と「下がる人」の決定的違い
■「数学は嫌い」のままではもったいない でもなあ、と思われた方も多いと思います。もう一歩進んだ方の反論を聞くと、だいたい以下のようになります。 「でもですね。この世の商売の7割は数学を嫌がる人に対して数学を提供するものなんだったら、金さえ出せばどうにかなるんじゃないですか」 あるいは、 「でもですね。この世の商売の7割は数学を嫌がる人に対して数学を提供するものであるなら、それだけ数学が面倒くさいものだってことになるわけでしょ? 面倒くさいのは嫌いなんですけど」 このような反論が必ず出ます。品のよい方だと心に思うだけで、その後数学教室とかにいらっしゃらなくなります。 それで、この反論の反論になるのが本書のテーマである関数電卓だったりします。 「金さえ出せばどうにかなるんでしょう?」「その通り。でも節約できそうなら節約するのが賢い生き方だと思いますよ」 または、 「面倒くさいのは嫌いなんですけど」「はい、ところがこの道具(関数電卓)を使うと簡単に計算できます」 というわけです。 なにがなんでも絶対嫌い、あるいはやらないというよりは、簡単な概念だけでも理解して、あとは必要に応じて計算する。面倒くささをわかったうえで外注する。そういう生活のほうがいいと思います。 ---------- 芝村 裕吏(しばむら・ゆうり) ゲームデザイナー、作家 熊本県出身。米国の大学で数学を学ぶ。陸上自衛隊を経て、アルファ・システム入社。『高機動幻想 ガンパレード・マーチ』が高い評価を得る。のちベックを経てフリーに。『マージナル・オペレーション』で本格的に作家活動を開始。その他の代表作に『刀剣乱舞』などがある。ネット上でも不定期に『電網適応アイドレス』などのゲームを開催し、プレイヤーから多くのクリエイターを輩出している。 ----------
ゲームデザイナー、作家 芝村 裕吏