これからが最盛期 夏フェスの魅力と課題
近年、夏恒例のイベントとして、話題に上がるものの1つがフェスだ。『音楽フェスティバル』なるものは、古くから開催されているが、いわゆる“フェス”と呼ばれるものは、1997年にFUJI ROCK FESTIVALが先駆けとされている。このFUJI ROCKを皮切りに、RISING SUN ROCK FESTIVAL(1999年~)、SUMMER SONIC(2000年~)、ROCK IN JAPAN FESTIVAL(2000年~)と開催されるようになり、毎年主なもので20前後のフェスが開催されている。 大きく分けて2つのタイプがあり、FUJI ROCKのようなスキー場等、都市圏から離れた場所で行われる“郊外型”もの、SUMMER SONICなどのように、比較的、都市圏に近い場所で開催される“都市型”のものがある。2日~3日間、行われるものが多く、“都市型”のフェスであれば、初日を楽しんだ後、家に戻って2日目に参加することも可能だが、FUJI ROCKなどの郊外型野場合、キャンプサイトが用意され、そこでテントを張って宿泊するなど、“キャンプ生活”になる。フェスでは、それも一つの醍醐味となっている。複数のステージを、行ったり来たりしながら音楽を楽しみ、疲れたらテントで一休みするなど、フェスならではの楽しみ方がある。 都内、IT企業に勤務する20代女性は毎年、3回はフェスへ出かけていくなど、夏の恒例行事となっている。フェスの魅力について「室内フェスもありますが、野外フェス+自然のほうが数倍楽しいですね。野外のビールはやっぱり最高です。郊外に出ることで、お客さん全体が開放感にあふれていて、ハッピーな雰囲気になるのがたまらないです。実は、音楽にはそこまで熱心ではないですが(笑)、雰囲気に酔いたくて年3回は行きたくなってしまいます」と話す。 一方で、アウトドア初心者にとっては、なかなかハードルが高い郊外型のフェスだが、音楽を楽しむだけじゃなく、仲間とアウトドア体験を共有するも、フェスの楽しみの1つ。雨が降って、びしょ濡れになりながら、ライブを仲間と楽しむことは、非日常の体験であり、フェスの魅力だと言える。もちろん、雨具だけでなく、着替え等も用意は必須だ。