50代が訪れたい「銀座メゾンエルメス」アートとエコロジー展
「つかの間の停泊者」展、と称する展覧会が、銀座メゾンエルメスフォーラムにて開催中です。「つかの間の停泊者」、それはいったい何なのでしょう? アーティストたちのトークセッションと内覧会に参加しました。 【写真】おしゃれ・エンタメ・グルメ「50代の最旬情報」
銀座のメゾンエルメスの中にある「フォーラム」というギャラリースペースにいらしたことは、ありますか? 芸術や技術伝承、 環境問題、教育などにかかわる活動への支援を行うエルメス財団主催のギャラリーです。こちらで現在、アートとエコロジーの実践にフォーカスした「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ」のグループ展 ダイアローグ2「つかの間の停泊者」という名の展示が行われています。
内覧会では、出展しているアーティストたちによるトークセッションが行われました。 フランスからニコラ・フロックさんとラファエル・ザルカさん、ニュージーランド出身のケイト・ニュービーさん、そしてパリと千葉を拠点に活動されている保良雄さん。 それぞれ写真、彫刻、陶芸……など、様々なアプローチで作品を発表されています。
お話を伺っていると、それぞれ扱う対象も水、土、木、氷……と様々で「エコロジー」という言葉のもと、その対象の幅広さ、大きさの途方もなさを思い知らされます。
会場の「フォーラム」は、8階・9階の2フロアで構成され、高い天井を活かし、大胆な展示がされているのも見どころの一つです。 写真家のニコラ・フロックさんによる、海の中を自然光で撮影したモノクロ写真の美しさに目を奪われました。それだけでも静かな迫力のある写真が、大きなプリントで掲示されていると、グンと力をもって迫ってきます。一連のモノクロ写真は”Invisible”というタイトルが付けられていますが、フランスのほか日本の海で撮影されたものも。
同じくニコラ・フロックさんの美しいブルーのグラデーションが続く写真。「水の色、水柱」というタイトルで、海岸から外洋にむかって、水深5~30mの水中を撮影していったものなのだそう。自然のカラーパレットの色合いの深さに驚かされます。