阪神・西岡の今季絶望で、どうなる鳥谷の処遇?!
最下位に苦しむ阪神をさらなるショックが襲った。金本監督が後半のキーマンに指名、この5試合、リードオフマンに定着していた西岡剛(31)が20日の阪神ー巨人戦でタイムリーを放ち、一塁ベースを回ろうとした際に、左足のアキレス腱を断裂したのだ。今季絶望どころか、今後のリハビリ期間や西岡自身のモチベーションを考えると、選手生命さえ危ぶまれる大怪我となったが、西岡の怪我で、チームも大きな戦略の方向転換を余儀なくされることになった。 西岡の抜けたセカンドのポジションを守れるのは、上本博紀(30)、大和(28)、北條史也(21)、荒木郁也(28)の4人。ファームでは、今成亮太(28)も二塁を守っている。守備力では大和がダントツだが、得点力の上がらない打線の現状を考えると、どうしても打撃優先で選択せざるを得ない。そうなると上本が最有力になるし、「1番・二塁」で、打順も含めて西岡の後に、あてはめることもできる。 だが、上本はミスが多く、最低限の守備の安定感を保てるかどうか、という不安要素がある。 西岡でうまく収まっていたその1番候補には、ルーキーの高山俊(23)の名前も挙がっている。復調気配にあり、チャンスメークの期待が寄せられている。 そして、西岡離脱の大きな影響を受けそうなのが、チーム不振の象徴としてバッシングの最中にある鳥谷敬(35)だ。打率は.227とさらに降下。後半戦でまだヒットがない。また先の巨人戦では、守備のミスで併殺を逃すなど、(封殺だけを考えて体を伸ばして捕球しなかった西岡にも責任はある)、攻守に精彩を欠いている。 連続試合出場、連続フルイニング出場の記録を継続中で、鳥谷を外す、外さないの議論が、チーム内外で続いているが、西岡が離脱した今、鳥谷をスタメンから外す決断を下すような状況ではなくなった。 元阪神の評論家、池田親興氏も、こんな見方をしている。