阪神・西岡の今季絶望で、どうなる鳥谷の処遇?!
「西岡の離脱は、ただでさえ点の取れないチームにとって大きな痛手だろうが、逆に出場チャンスを得ることになる選手は、ポジティブにピンチがチャンスと目の色を変えてプレーするしかない。鳥谷を外す、外さないがメディアでは問題になっているようだが、では具体的に鳥谷の代わりを誰が務めるのか。守備力だけでなら大和が十分にショートはできるだろうが、総合力で鳥谷ではなくこの選手を使うべきだ! と誰もが認めるような代役がいるのだろうか。 鳥谷は、いずれにしろ数年後には、コンバートをしなければならなくなるだろうが、来年、再来年を考えて、ポスト鳥谷となるショートは誰になるのか。ハッキリ言って、今はファームにもそういう選手は見当たらない。 ポスト鳥谷を育ててこなかったフロントの問題とも言えるが、西岡が離脱してしまった以上、鳥谷を外す、外さないの議論ではなく、彼をベストな状況に戻すための方法を考えたほうがいいと思う。西岡がいなくなって、これ以上、戦力をダウンさせるとさらに戦いが厳しくなる」 中村勝広GMが存命時代に、鳥谷のメジャー移籍問題が持ち上がったこともあって、横浜DeNAが2014年のドラフト3位で指名した倉本寿彦(25)を獲得すべきだったかどうかを後から悔やんでいたことがあった。 ショートは、鳥谷が不動、セカンドも西岡、上本とそろっていたため、将来を踏まえ、高校生の植田海をドラフト指名していて、この時点で社会人出身のショートを獲得することは急務ではなく、転ばぬ先の杖的な補強ではあったのだが、もし倉本が現在の阪神にいれば、金本監督の選択肢はもっと広がっていた。 そう考えるとフロントの危機管理能力の欠如を指摘されるのも、当然なのかもしれない。いずれにしろ、鳥谷の不振理由にメンタルの要素が含まれているのならば、西岡離脱を受けて、静かなるキャプテンが奮起することに期待するしかない。ピンチはチャンスの言葉は、今の鳥谷にこそ、あてはまるのだ。